2014年05月21日

人を動かすのは・・・

カテゴリ:改心

人は何によって心動かされるのでしょうか?

 昨日のこと、大変お恥ずかしい話ですが、私は大人としてはあるまじきことで、母を怒らせてしまいました。

 早朝3時からの金光教本部へのお礼参拝の後、朝のお勤めを終えて、7時半~次のご用までの間の2時間のうち、1時間ほど休ませてもらうことにしました。睡眠不足感があり、起きる自信がなかったので、神さまにご祈念し、母に起こしてもらうように頼んで休みました。

 ところが、私は熟睡してしまい、母が何度か起こしに来てくれたのにも関わらず、起き上がることができず、結局次のご用の直前になって、母から「あなたの為に起こしているんでしょ!もう知らん!」と言われ、「ハッ」と気付かされ、「そうだ、私の為に母が一生懸命起こしてくれているのに、なんて申し訳ないことをしてしまったのか!」という申し訳ない気持ちでいっぱいになり、疲れや眠気はさておいて、飛び起きて身支度をすることができました。

 その後直ぐに、母に対して「ありがとう」と申し、「さっきはごめんなさい」とお詫び申しましたら、母は「いいえ」と照れた感じで、心鎮めて言葉を返してくれました。

 このような次第で、私は自分の睡眠時間すらまともに管理できていないのと、母に甘えてしまっている自分がいます。取次者としては一人前には程遠いです。

 しかし、この度のことを通じて感じたのは、母の「あなたの為を思って・・・」という言葉が非常に嬉しく、そして申し訳ない思いになり、直ぐに起き上がるという行動に移すことができたことが心に残り、何事もこういうことを大切にしたいなあ、ということでした。

 つまり、私たちはいろんな方のお世話になって生活を送ることができ、同時に、いろんな方に物事をお願い申して、動いていただいて協力を得て生活することができるのですが、そのときに大事なことは、相手の心に響いて、相手の心の中が、自らが進んで行動に移せる心になっているかどうか、とうことが大事で、私も人に対していつもそうすることができたら、と気付かされたのです。

 別の言い方をすれば、お金や損得の関係、上下関係などで人を動かすこともできますが、その時、相手が心から「あなたの為にそうしたい」と思ってくれて動いてくださっているかどうか、ということを見落としがちなのではないか、ということです。

 たとえお金や損得の関係がなかったとしても、相手の心に響き、相手の心が動かされるような関わりや働きかけができれば、人は動いてくれるのだと思います。

 そこには、私たち人間には神さまが、尊い「神心(かみごころ)」を授けて下さっていて、自分以外の人、損得関係の無い人、誰に対しても、かわいそうと思う心、申し訳ないという心、ありがたいと思う心、もったいないと思える心など、神さまのような心があり、その神心に響く祈りであり、言葉であり、行動は、人の心を動かすことができる、という道理があるのだと思うのです。

 子育てや親子関係、友人との関係、夫婦の関係、職場での同僚や上司と部下の関係、取引先との関係、ご近所の方や地域・社会との関係、さらには国と国との関係に至るまで、同じことが言えると思います。

 私たちは、果たして相手の心に響く祈り、相手のためを思っての言葉、相手の神心が生き生きとするような働きかけができていますでしょうか?

あじさい2
 
 
 写真は、母の好きな花の一つ、アジサイです。これから楽しめる季節ですね♪

 きょうもお越しいただきありがとうございました。
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