2014年08月14日
東北復幸支援2日目 8月10日 午後、夜
カテゴリ:東北復幸支援
田老サポートセンターでの演奏奉仕、片付け等、ごあいさつを終えて、移動しようと外に出たところ、地震がありました。
震度3の揺れで、幸い建物にも津波にも影響がなくすみましたが、すべて終わった後で、お繰り合わせを頂いた、と感じました。
また、東北ではこうした余震が続いており、不安の一つなのだと思いました。
そして、たろちゃんハウスにある、仮設店舗の善助屋食堂さんで名物のどんこ丼を頂き、腹ごしらえをして、宿泊先の大船渡市越喜来へ向かいました。
途中、浄土ヶ浜に立ち寄らせていただきました。
雨の中だった為、晴天のときのような青く澄み切った海、水平線、エメラルドグリーンの海辺を眺めることはできませんでしたが、霧がかかっていて、雨が火照った体を冷やしてくれ、今までになく神秘的な雰囲気のなか、少しの休息、心の安らぎを頂きました。
メンバーも、気持ち良かったみたいです。極楽浄土、を共に感じました。
ウミネコが歓待してくれ、お菓子をパラっとまくと、ばあーっとたくさん集まってきました。自然、生き物との交流、静かに、しとしと降る雨の中、楽しめました。
そして、午前中の田老町での演奏奉仕成就を労って、売店で買った
「宮黒サイダー」なるサイダーを5人で分けっこして、乾杯しました。
宮古市の海で育まれた「塩」に、黒石市の「りんご」が恋をした。
と書かれています。頂いてみて分かりましたが、リンゴの味がほのかにして、
程よい甘さで、喉越しよく、シャンパンのように美味しく感じました。
リフレッシュさせていただき、直ぐに移動開始、道中にある大槌町の役場を見学、ご祈念させていただき、夕方には大船渡市越喜来にある嘉宝荘に到着し、荷物を積み込みました。
女将さんが出迎えてくださり、リハーサルの準備をし、汗を流して少し体を休めながら、きょう到着する5人のメンバーを待ちました。
その5人も、台風の影響で新幹線の遅延がありましたが、どうにかお繰り合わせを頂いて、予定通り到着し、合流することができました。
みんな疲れてはいましたが、来る明日の演奏奉仕に向けて、全員揃って初めての練習をし、
支援金で求めた岡山特産のピオーネを、女将さんに小・中学生から贈呈させていただき、女将さんの愛情たっぷりの料理を頂きました。
天地のお働き、海の幸、漁師さんたちのご尽力、女将さんの思い、すべてが詰まったご馳走でした。
単純に、どれも美味しくて、体と心全体が喜ぶ味でした。
お恥ずかしいですが、私は終始「はあー。おいし~い」「うまっ!」と絶叫してしまいました。
一泊二食付で、何万円してもおかしくないくらいの料理、量と味で、
みんな大満足。(特別に翌日昼食のカレーもサービスしてくださいました。)
いよいよ、翌日は演奏奉仕が二箇所。お布団に入り、練る準備をしました。
その際、田老サポートセンターの方から頂いたお土産を思い出し、一日のお礼を申しながら、見直しました。
ありがとうございます。ありがとうございます・・・と。
一方で、こういうことも感じました。演奏奉仕をさせていただいて、こうしたお土産を頂くのは初めてだったので、自分なりに相手の方のお気持ちを想像しました。
そうか!と気付かされました。
今までも、各地での演奏奉仕の後、こうしたお土産なりお礼の品を相手の方々はしたかったはず。
しかし、お礼を差し上げることすらできない、被災地の現状がしばらくあったのではなかろうか、或いは今もあるのでは、と気付いたのです。
そして、お礼の品を差し上げたくても、しようのない辛さ、虚しさというものも、しばらくの間お感じで、今もそうなのではなかろうか、という思いがいたしました。
そう思いますと、これまでお見送りをしてくださった方々の心の内を、感じ取れていなかった自分がいたことに、申し訳なく思いました。
そして、あらためてお礼を申し、ゆっくりと休ませていただきました。